『山名家譜』の掲載について

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山名家譜の原本は村岡山名12代・山名義路公が明治新政府に上表した山名家伝書となります。
その家伝書を元に全國山名氏一族会(略称:山名会)発足間もない昭和62年、宮田靖国氏(山名会相談役)による文字解釈、編集のご苦労によって復刻刊行されたものです。(「序文」、「おわりに」参照)

山名氏研究の為に非売品として一千部刊行されたのですが、会員・有志への配賦、図書館への献本等により、発刊から20数年の年月を経て残数も10数冊と心許ない状況です。
山名会にとっては山名氏研究の根本経典・基本書と言える山名家譜です。将来的な再刊を考えに入れつつ、同書の印刷データの準備を少しずつでも進めたく思います。

尚、本書掲載の資料写真は『山名家譜』(原本)に比べて保存状態の良い東大史料編纂所蔵の『山名家譜』(写本)を使用させて頂いています。(史料撮影・宮田靖国氏)

山名家譜印刷データ整備につきましては山名御宗家様、編者の宮田靖国氏には、ご理解頂きましたこと感謝申し上げます。

「山名家譜」(山名家伝記、宮田靖国編、六甲出版、S62刊)
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序文

 この度、「但馬村岡山名家譜」が刊行されました。
 そもそも「山名家譜」とは、別称「山名家伝記」とも言われ、私の祖父義路によって明治維新政府へ上表されたものでありますが、元来は江戸徳川幕府の「寛政重修諸家譜」のために繕纂されたものと言われております。
 この「山名家譜」は、人皇第五十六代清和天皇から筆を起し、記伝体によって源家、新田氏を経て、山名家大祖義範、中興の祖時氏、盛名の祖持豊(宗全)、村岡藩祖豊國等を説き、六代藩主豊暄にいたり擱筆されております。連綿とした伝記は九百余年の春秋を数え、中には殷賑を極めた描写もあれば、鬼哭啾々とした戦禍を嘆くところもあり、はたまた鎧袖一触の戦捷を祝う叙述もありますが、一読して各代それぞれの艱難辛苦の跡が偲ばれます。
 時あたかも、山名氏一族会の発足にあたり、本書が刊行されることは、正に時機をえた「一期一会」の鴻業ともいえますが、衆人の中には、「このような家譜は未公開のまま家宝として秘匿すべきである」という声もありました。しかしながら村岡山名藩歴代の菩提寺である法雲寺(山名寺)住職のたっての要望、並びに、さきに開催された山名氏一族会常任理事会における決議に鑑み、かつまた山名氏一族で学究の徒、宮田靖國氏の並々ならぬ熱意と労苦にほだされ、刊行の危懼が杞憂に終ることを望みつつ、あえてここに公開刊行を決断した次第であります。どうか一族の各位におかれましては、何卒この間の事情と経緯をご賢察の上、諒とされるようお願いいたします。
 こいねがわくは、祖先の業績が正当に再評價され、かつまた歴代の祖霊が安んぜられんことを祈って序文に代えさせて頂きます。

合掌

昭和六十二年五月吉日

但馬村岡山名家第十四世
山名晴彦

目次

家譜 巻之一 その①(P1~P12)その②(P13~P24)

記載人物(P1~P24)
清和天皇、貞純親王、経基王、源満仲、源頼信、源頼義、源義家、源義國、源義重

家譜 巻之二 

記載人物(P25~P38)
山名義範、山名義節、山名重国、山名重村、山名義長、山名義俊、山名政氏

家譜 巻之三 

P39~P75

家譜 巻之四 

P77~P97

家譜 巻之五 

P99~P130

家譜 巻之六 

P131~P141

家譜 巻之七 

P143~P153

家譜 巻之八 

P155~P185
山名豊国(禅高)

家譜 巻之九 

P187~P206

家譜 巻之十 

P207~P216

「山名家譜」論考 

おわりに 

現在データ作成中。ご期待ください。
  • 山名会/刊行物等/山名家譜/巻之一
  • 山名会/刊行物等/山名家譜/巻之二
  • 山名会/刊行物等/山名家譜/巻之三
  • 山名会/刊行物等/山名家譜/巻之四
  • 山名会/刊行物等/山名家譜/巻之五
  • 山名会/刊行物等/山名家譜/巻之六
  • 山名会/刊行物等/山名家譜/巻之七
  • 山名会/刊行物等/山名家譜/巻之八
  • 山名会/刊行物等/山名家譜/おわりに
  • 山名会/刊行物等/山名家譜/巻之九
  • 山名会/刊行物等/山名家譜/巻之十

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