江口君

- 襖絵・幽霊画で有名な円山応挙による美人画。
- 題材の「江口」は、昔から画題として好まれた能の「江口」の一場面とか?
- 白象にゆったりと腰かけている遊女。その手には何やら難しそうな文を持ち読みふけっている。
- 文殊菩薩は獅子に跨り、普賢菩薩は白象に乗って現れる。
- 象に乗る遊女は実は遊女に非ず。法華経の守護者普賢菩薩の化身か。手に持つ文は法華経かもしれない。
年代
江戸時代中期頃備考
- 応挙にしては珍しい美人画。
- 人物の表情から着物や帯の柄まで、写実派と言われる応挙の実力をいかんなく発揮する。
- しかし、さすがの応挙と云えども、実物の象は見たことが無かったのか?象については先人が書き残した物を参考にしたのか?我々の目から見ても、若干違和感を覚える。多分応挙も象の姿を想像しての作成だったか?
- 他の応挙作品→仙人図
写真
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