観世音菩薩四十二手呪金板経 

本来は折本形式
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(かんぜおんぼさつ しじゅうにしゅじゅ きんばんきょう)
墳墓等に経典を経筒に入れ、副葬品として供養する方法は古くからあるが、経典は大概紙を使用する。しかし紙は経年変化による損傷が考えられ、永久の耐久性には少し心もとない。
金板経は文字通り、薄い金板に経文を彫刻した木版等を押し当てて打ち出したもので、薄い金板を蝶番で繋ぎ一冊の折本とした作られた。
出土後、一冊の金板経を幾つかに分けたものの一部。
金板に経典を写した金板経を副葬品とすることにより、死者が永遠に仏の加護に預かることを願ったのであろうか?

経典の内容 

千手観音は実際に千本手があるわけでなく、本来の二本の手(正面で合唱している手)に加え、左右二十本の手があり、合計で四十二本の手を具える。
この左右二十本(合計四十本)の手で25の世界を救うとされるので、
40×25=1000で千手といわれる。
観世音菩薩四十二手呪は、この千手観音が左右の手に持つ、持物と手の様子を写したものと思われる。

 
 

年代 

 

備考 

 

写真 

表紙
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右手に宝珠、左手に羂索
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右手に三鈷、左手に独鈷
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右手に?、左手に法剣
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新羅金板経_06.jpg 新羅金板経_05.jpg

収蔵品「金工品」の部

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