山名会誌「山名第6号」刊行 anchor.png

 全国に散らばる山名姓及び山名氏の歴史に興味をお持ちの方々で組織する歴史研究と親睦の団体、全國山名氏一族会(略称:山名会、会長:山名年浩・京都経済短大学長)では会誌の「山名第6号」を11月末に発行致しました。
 同誌は毎号、山名会員から寄せられた、各人各様の山名観や各家に伝わる伝承、史実解釈の見解等、会員相互の意見表明・意見交換の場を基本として編集を行なっています。6号の内容は下記の如くです。

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『山名氏年表』 anchor.png

 何れも秀文揃いですが、今回一番の力作は、山名年浩会長の「山名氏編年史の考証」(以下:山名氏年表)と考えております。山名会内では、よく「山名氏八百年」とか言っておりますが、山名氏の祖である山名義範公が、新田家より独立し上州山名郷に自らの祈願所として山名八幡宮を創建したのが1175年頃とすれば、現在迄で約840年ほどの歳月となります。この長い歴史の故、年表形式とは言え文字に置き換えて整理するとなると膨大な頁数を要することとなり、小冊子の枠には収まらなくなります。
 今回掲載の山名氏年表では、その前編として、山名氏の源流である清和源氏発祥の850年頃から明徳の乱以降の1400年頃までを範囲として掲載しています。
 年表の形式としては、史実を時系列に整理しただけでなく、その史実の出展書籍も明記してあり、原典を遡り易くしています。また、重要な史実については詳細な解説も記して居ます。(背面サンプル参照)
 手前味噌な話、山名氏の年表では有りますが、山名氏が武家政治と深く関わっていた頃の年表ですので、単に山名氏研究のみならず、清和源氏・日本中世史研究の良き手引きになるのでは?と、厚かましくも考えております。

山名氏年表サンプル
山名氏年表サンプル, 1072.png

「山名氏年表」の紹介

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『明徳の乱論』 anchor.png

 宮田靖國氏の「天朝を滅亡の淵から救い出した山名一族」もご一読頂く価値が高い文章かと思います。一般的に「明徳の乱」は、将軍・足利義満が山名氏の強大化を嫌って、山名一族の内訌を誘い、追い詰められた山名氏清が挙兵に至ったと言う筋書きで説明されているところですが、見方を変えて今まで余り語れたられて来なかった義満の『皇位簒奪の陰謀』を下地に、「明徳の乱」へ至った道程を述べています。是非、山名氏年表を参考にしながら、視点を改めた明徳の乱論をお楽しみ頂ければと思います。

 その他にも、壺井八幡宮再建にまつわる苦労話や、随筆等掲載いたしておりますので、是非、ご一読ください。

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 お申込みは anchor.png

(山名会会誌「山名第6号」、A5サイズ、全72頁、協力金1冊:1000円)
お申し込み:山名会事務局まで(FAX:0796-98-1161)

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