菊池槍 肥後延寿一門造
(きくちやりひごえんじゅいちもんつくり)
南北朝のころ九州でも宮方・菊池氏と幕府方・小弐氏等がはげしく戦った。筑後川の合戦で敗勢になった菊池主従は竹薮に中に終結し、自刃すべく短刀を抜き連ねた。その時、大将の武時(武光)が思い直して、手頃な竹を切り、その短刀にくくりつけて、即席の槍が出来た。
皆もそれにならい、一丸となって敵の重囲を破り危機を脱することが出来た。
戦いが終わってから延寿一門に本式の槍1000本を作らせ、自軍の戦法を槍中心に改め威力を発揮したので、「菊池千本槍」として恐れられるようになった。
現存品は少なく、在ってもほとんどが柄を切って短刀に直しているから、本品のような完体は珍しい。
刀剣鑑定の権威・佐藤寒山博士が自ら鞘書をしている。
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初版日時: 2011-10-01 (土) 12:35:07
最終更新: 2022-12-11 (日) 16:12:34 (JST) (502d) by admin