第21回山名会総会実施
11月29~30日に掛けて、京都市・六孫王神社を主会場に壺井八幡宮(大阪府羽曳野市)、多田神社(兵庫県川西市)を巡る行程で、第21回山名会総会を実施しました。
昨年の総会は事務局の地元但馬の出石・竹田城で開催でも有り、歴史講演や山名赤松両氏慰霊法要&登城に一般の方々も交えて賑やかに行いました。
今回の総会は「清和源氏の源流を巡る」をテーマに、清和源氏発祥から山名氏に至る道筋を少しでも実感願おうと、清和源氏ゆかりの地である六孫王神社(源氏の祖・源経基由緒)・多田神社(経基王長子・満仲公由緒)と河内源氏発祥の壺井八幡宮(満仲公三男・頼信公由緒)を訪ね、遠祖ゆかりの地を歩み、土地の雰囲気を味わって頂く計画しました。総勢27名のご参加を得て無事に実施出来ました。
第1日目(11月29日・土)日程
時 刻 | 行 事 | 場所等 |
12:30 | 京都・六孫王神社で受付 | 京都市南区八条町 |
13:00 | 「年次総会」開催 | 六孫王神社会館 |
14:00 | 『近世京都の地図にみる歴史の流れ』 | 講師 山名年浩氏 |
15:30 | 六孫王神社参拝・記念撮影 | |
16:30 | 宿舎へ移動 バスで移動 | |
太子温泉着 | 大阪府南河内郡 | |
18:30 | 懇親会 |
初日の11月29日、午前中はあいにく前日からの雨が残る天気でしたが、総会開始のお昼過ぎには天候も徐々に回復し、暖かな日差しに包まれてのスタートとなりました。初日の予定は、年次総会・歴史講演・六孫王神社参拝の予定です。
年次総会
年次総会では通常の予算決算・事業計画等、前半は通例の議案を審議し、後半では若干の会則変更変更と任期満了に伴う役員改選を行いました。
現会則の原型は旧山名会発足時(S63)の会則を基本としており、会則中の文言に古い表現も有り、その点を是正しました。また、会則中の「会の目的」、「会の事業」に内容を追加しました。(規約の変更は別紙をご参照ください。)
また、会則の変更に伴い役職体制の見直しの提案も有りましたが、当面現在の体制で臨むことも確認しました。
役員改選
基本的には現職留任の方向で、各役員様にお願いをさせて頂きましたが、山名義範理事長様ご勇退に伴い、常任理事の山名靖英氏が理事長就任。一名空席になった常任理事には、山名嗣宣理事が就任いただきました。
理事につきましては、今までの理事様に加え、今回の総会にご参加頂きました山名喜久男氏・佐伯省三氏も加わって頂くこととなりました。
歴史講演
年次総会後の歴史講演では、山名年浩会長にマイクを握って頂き、会長にご用意頂きました「京近世図」を基にして『近世京都の地図に見る歴史の流れ』と題した講演を頂きました。
現在ある大学等大きな建物の前身や、持ち主の変遷、街並みの移り変わり等、面白い昔話を交えてお話し頂きました。講演の様子は、後日編集し皆さんにもご覧いただけるよう準備中です。今しばらくお待ちください。
尚、講演でお配りいたしましたA1サイズ(新聞見開き大)「京近世図」ですが、ポスターフレーム等に納めていただくと立派な史料となります。是非お試しください。
また、「京近世図」には少し余分がございます。ご入り用の方が御座いましたら事務局までご連絡ください。
六孫王神社参拝
歴史講演終了後は場所を六孫王神社拝殿に移して、宮司様・権宮司様にご出仕頂き、経基王参拝と山名会の盛会祈願を執り行って頂きました。経基王御祭祀の社殿内は威厳に満ち満ちて居ました。祈願の後、宮司様から神社の謂われ等、お話をうかがいました。
先ほどの歴史講演の内容とも関連し、明治の神仏分離までは、この地に通法寺と共に有り、その境内は現在の三倍以上の広さで元々は梅小路まで続いていたそうです。明治の鉄道建設の際、そして昭和の経済成長期には新幹線用地にと、その都度境内を提供して現在に至っているとのことです。
古式ゆかしい社殿内で、時折聞こえてくる梅小路SL館の汽笛の音、側の高架を通る新幹線の通過音。経基王の邸宅跡から現在の六孫王神社への移り変わりを聞いていますと、自分が何時の時代に居るのか分からなくなるように感じを覚えました。
太子温泉
翌日の訪問先が大阪周辺の壺井八幡宮・多田神社で有り、なるべく初日の内に少しでも訪問先に近づきたい思いで、宿舎を南河内の太子温泉にしました。きらびやかな高級旅館では有りませんでしたが、”聖徳太子ゆかりの湯”に浸かり、南河内の味とサービスを楽しみながら、夜遅くまで今期の活動について語り合いました。
第2日目(11月30日・日)日程
時 刻 | 行 事 | 場 所 |
8:30 | 聖徳太子陵(叡福寺)参拝・散策 | 大阪府南河内郡 |
9:30 | 壺井八幡宮参拝、源氏三代御廟等 | 羽曳野市壺井 |
11:30 | 壺井八幡宮→多田神社 | |
12:30 | 「がんこ宝塚苑」で昼食 | 宝塚市 |
14:20 | 多田神社参拝 | 川西市 |
16:00 | 新大阪で解散(JR利用者) | |
16:30 | 京都で解散(自家用車の方) |
叡福寺
明けて第2日目は朝から10月中旬を思わせるような好天、名残の紅葉に彩られる中での一日となりました。
太子温泉から壺井八幡宮に向かう道中に聖徳太子の御陵をお守りする叡福寺が有ります。”日本仏教の祖”として、古くから聖徳太子への信仰は定着しており、この叡福寺には弘法大師や親鸞聖人を始め数多くの高僧・開祖が太子を身近に感じようと篭もられたと言われます。山名会とは直接の関わりはないのですが、素通りするには惜しい所ですので、開門前後の慌ただしい参拝でしたが、太子の御陵だけ参拝させて頂きました。
壺井八幡宮
六孫王・源経基が清和源氏の祖、経基の長子が源満仲、その三子が源頼信で壺井に拠点を定めて河内源氏を名乗り、壺井八幡宮近くに残る通法寺(六孫王社のお寺と同名)跡には、頼信・頼義・義家(八幡太郎)の御廟が点在します。
壺井八幡宮では、先ず宮司様にお導き頂き参拝と平成7年の再建事業を行われた際のお話など頂きました。また、当日は再建事業の折、山名会が奉納しました幟を探し出し掲げて我々を歓迎して頂きました。参拝の後は宮司様自ら先頭に立って、河内源氏三代の御廟を案内して頂き、各廟所では線香をお供え致しました。
多田神社
宝塚での昼食を挟み、途中道路渋滞などあったもので多田神社へは予定を大幅に遅れての到着となり、神社様にはご心配をお掛け致しました。
多田神社は言わずと知れた清和源氏の本拠地。経基王の跡を継いだ満仲公が強大な武士集団を形成し各流源氏の礎を築き、ここから枝分かれしていきます。
参拝では拝殿内での参拝に引き続き、本殿前に場所を移しては宮司様からお話を伺い、森厳な雰囲気に覆われた満仲公御廟を参拝させて頂きました。予定が遅れた関係で、十分にお話を伺う時間が少なく大変に申し訳け御座いませんでした。
解散
多田神社を後にして、お急ぎの方々をJR新大阪駅で下ろした後、出発点である京都・六孫王神社にバスが戻ってきたのは午後6時を回っていました。予定を遅れたのにも関わらず最後までお付き合い頂いた皆様には感謝申し上げます。
総会を終えて
今回の総会は40名規模のご参加を目論み計画致しましたが、実施日程が11月末にずれ込んだ事もあってか?ご参加人数も伸び悩み、総勢27名(全日程参加15名・部分参加12名)ご参加でした。
総会期間中に役員方とお話をさせて頂いたのですが、
- 若い年代の方々を引き込む活動を考えないと、会としての発展継続は困難。
- もっと気軽に参加出来る活動を考え、多くの方々にご参加頂く。
- 総会に全ての行事を盛り込む事が、却って(拘束時間が長く)参加が難しくさせているのかも?
と言ったご意見を頂きました。
多くの会員様が集って頂く事が何よりも一番大切です。今後の行事の持ち方に関して良い方法があればご教授よろしくお願い致します。
総会中の写真
総会中に事務局が撮影した写真は下記URLよりご覧下さい。
http://www.yamana1zoku.org/modules/myalbum/viewcat.php?num=20&cid=79
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