謹啓、
全国各地にお住まいの山名氏二千五百家様には、意義ある二千年をお迎えになりましたことと拝察、大賀に存じます。
さて、突然ですが、日本史上八百年に亘り光彩を放った『山名氏』の顕彰につき、貴台の御意を得たく一書を呈します。このことはかつて昭和六十年秋に当時の全国電話帳によりご案内したことがありますが、十五年を経た今日、再度意中を表明するものであります。
当会は、
その当時ご賛同を得た二百名様により、昭和六十一年に『全国山名氏一族会』の牙旗を掲げて進発した一団であります。
爾来いささかではございますが、山名氏の足蹟探訪・顕彰や一族の親睦につとめてまいりました。
- 全国山名氏譜族会総会毎年開催。通算十四回。
- 機関誌『山名氏赤松氏研究ノート』発行。通算九号。
- 機関誌『山名』発行、通算五号。
- 研究図書『山名家譜』刊行協賛。一千部。
- 『ものがたり山名氏八百年』刊行。一千部。
- 山名八播宮神馬鋼像奉納。(群馬県高崎市山名町)
- 山名赤松両軍陣没諸霊供養塔建立。(兵庫県但馬竹田城跡)
- 山名氏歴代尊牌整備奉安.(兵庫県但馬山名寺)
等々で、山名氏歴代英祖もいささか御心和ませ給うたかと推量するものであります。
しかしながら、
発会以来十五年という歳月は、当然会員の高齢化を招き、会勢の沈滞をまぬがれませんので、この際改めて全国山名氏各位に当会の趣旨を右のごとくご説明申しあげ、新たにご賛同を得ました各々様とともに再出発をはかりたく存します。
思いますのに、
この『山名』という姓氏は、他の姓と違いその源流をたとれば、殆んどが清和源氏山名義範公に帰一するとは斯界の定評であります。
茫々八百年、山名氏各流の上にも盛衰の浪が押し寄せまして、家系の全貌がつまびらかでないお家もございましょうが、先祖代々継承されました『山名氏』という名誉ある氏姓への感懐を大切に、思いを一にする有志各々が相携えて一堂に会することがかないますならば欣快この上もごさいません。
よろしくご賢察のほとをお願い申し上げます。
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