山名氏の有縁者を中心とする歴史親睦団体、全國山名氏一族会(略称:山名会)では、来る11月13日に京都華頂大学「華頂ホール」を会場に実施する第23回山名会総会(及び、山名会歴史講演会)の記念資料として、『竹田虎臥城見取図』(以下:見取図)を28年ぶりに復刻刊行致します。(限定400部)
復刻版「虎臥城見取図」(原画:中山東華) |
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今回復刻する見取図の原典は、朝来市竹田の絵師で歴史研究家でもあった中山東華先生が、昭和の時代に戦国時代後期の弘治二(1556)年に描かれた古図を模写された物で、石垣だけでなく天守閣や数多くの櫓が並び建っていた頃の竹田城の雄姿を今に伝える数少ない貴重な史料といえます。
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「山名赤松両軍陣歿諸霊供養塔」 |
平成元年に山名・赤松両氏の子孫二百名が協力して竹田城山腹駐車場脇に『山名赤松両軍陣歿諸霊供養塔』を建立した際に竹田城ゆかりの完成記念品として、中山東華先生が描かれた見取図を元図として、協力者分だけ作成したのが当見取図の初版です。
今までも山名会事務局に同見取図について良くお問い合わせいただいていましたが、最低限の数だけの作成でしたので、ご要望にはお応え出来ない状態でした。
この度、第23回総会実施に当たり、本来の竹田城の姿を留めた見取図を復刻し、山名会会員や竹田城及び但馬の歴史愛好家など、当見取図を貴重な資料として受け止めていただける方々の為にも、少し大目に復刻することと致しました。
復刻に際し、当時の印刷会社に問い合わせたところ、27年前の印刷なので版は既に処分されておりましたが、幸いにも完成見本品が数部保管されており、その中で程度の良いものを選んで原本と致しました。
また、復刻の準備を進める過程で東華先生のお孫さんで、大阪を中心に活動されている中山市朗氏(小説家・放送作家・怪談蒐収家)[14]とお出会いすることも出来て復刻版見取図作成のご許可と、東華先生の御紹介文を一筆いただけることとなりました。
尚、復刻版『竹田虎臥城見取図』ですが、ご希望の方には協力金千円にてお分けさせていただきますので、ご希望が御座いましたら事務局までお申込下さい。
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