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(あおいもんかいけん) 懐剣は武家婦女子の必需品で、身分相応のものを所持する。 婚儀には欠くことのできない調度品である。 本品は葵紋(裏紋は縦木瓜)であるところから、いわゆる大名道具のひとつである。柄(つか)や鞘に入念な蒔絵が施され、小品ながら貫禄十分の作。
刀匠が尾張信高であるところから、尾張徳川家とそれに匹敵する大名家といえば老中を出すことができる佐倉藩・堀田家(紋所は縦木瓜)と推定される。
安永(1770)頃
無銘〔尾張信高と鑑〕、裏紋縦木瓜
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